契約者数も順調に増え、今や人気のポケットWiFiとして不動の地位を確立したWiMAX(ワイマックス)。
WiMAXのサービスを提供するプロバイダ各社は競うように乱立、毎月のようにキャンペーンや料金を変えては広告・宣伝でも争っている。またWiMAX通信に使用するルーターも半年に一度ほどのペースで新機種を販売し、どちらの機種が良いだのレビューが飛び交う。またネット上のWiMAXの口コミ・評価も、真のユーザによるものからアフィリエイターまがいのサイトによるものまで玉石混淆、一体どれが正解なのか見分けがつかない状態。
そのような状態だからこそ、多くのWiMAX契約希望者がプロバイダを比較し、ルーターを比較し、キャンペーン・料金プランを比較し、何がどう違うのか理解するために悪戦苦闘している。
だからこのサイトでは声を大にして言いたい。「WiMAXの比較など不要!」だと言うことを。世の中にはWiMAX比較のためのWEBサイトが溢れているが、比較が重要などと煽っているのは業者だけだと言うことを。実際は大した差が無いのでポイントだけ押さえれば、無駄な比較作業に時間を割く必要はない。大切な時間は、もっと重要なことに割くべきだ。
WiMAXの比較が不要である5つの理由
WiMAXには25社前後のプロバイダと呼ばれる企業があり、WiMAXを利用するにはその中から1つのプロバイダを選び抜き、契約をしなければならない。契約プロバイダからはWiMAXの通信に必要なルーターが発送され、また毎月の料金の支払い先となるため、信頼できるプロバイダを選びたいという気持ちは分からなくもない。
ただし結論で言えば、どのプロバイダでWiMAXと契約してもほとんど差が無い。サービスの質という面でも、料金・費用負担の面でも大した違いは無いのである。それなのに、いろいろなWEBサイトに煽られて「比較しなければならない」という強迫観念に囚われているユーザーが多過ぎるようだ。
そこでこのページでは下記5つの観点で、いかにWiMAXの比較が不毛な作業であるかの理由を解説していく。WiMAXの比較に膨大な時間をかけることが無いように注意いただきたい。繰り返しになるが、時間の無駄でしかないのだ。
WiMAXの通信速度・エリア比較は不要~どのプロバイダでも同じ~
WiMAXに関連する質問の中でたまに見かける、「通信速度が一番安定しているプロバイダはどこですか?」とか、「〇△プロバイダは繋がりやすいですか?」などの質問。「白米は白いですか?」という質問と同じくらい全くもって意味がない質問だ。
またTwitterやブログなどでのWiMAXプロバイダの評判・口コミを見ていると「□■プロバイダはめちゃくちゃ遅いからおすすめできません!」といったものも。とんでもなく参考にならない口コミだ!
こういった質問や口コミをする人は、WiMAXのプロバイダと言うものが何かを分かっていない証拠である。
WiMAXプロバイダはみなMVNO事業者である
MVNOという言葉を耳にしたことがある人はいるだろうか?「仮想移動体通信事業者」という意味で、自社で通信設備を持っていないが、他社の通信回線・インフラを利用して通信サービスを提供する事業者を指す。つまり、“通信サービスを提供してまんねんけど、通信施設とか1コも持ってまへんねん”という事業者だ。
こう言うと何か偽物のように感じられるかもしれないが、格安SIMや格安スマホのサービスもこれと同様だ。「安心のドコモネットワーク♪」などと謳っている格安SIM事業者はドコモの通信回線を借りて通信サービスを提供しているMVNO事業者に他ならない。
WiMAXのプロバイダもこれと全く同じ構造である。
WiMAXの通信回線はUQコミュニケーションズ社が管理するもの
WiMAXという通信サービスは、全国に3万以上あるWiMAX通信専用の基地局と、その基地局間の無線通信網などによって成り立つ通信サービスである。そして、この基地局などの通信設備や通信回線を管理・保守しているのがUQコミュニケーションズと言う会社だ。
WiMAXプロバイダの1つであるUQ WiMAXはこのUQコミュニケーションズ社が運営するサービスであり、この1つを除くと、So-netやらBIGLOBEやらniftyなど多数のWiMAXプロバイダがあるが全てMVNOだ。どのプロバイダもUQコミュニケーションズ社が管理するWiMAX通信回線を使用する通信サービスの窓口となっているだけである。
使用する通信回線が同じなら、通信速度も対応エリアも同じ
つまり結論で言えば、どのプロバイダで契約しようとも通信速度や対応エリアは変わらない。どのプロバイダと契約しようとも、あなたの手元にあるルーターが接続する先は同じWiMAX通信回線なのだ。
WiMAXの電波がつながりにくいから、WiMAXの通信速度が遅いからと言って、プロバイダの契約を乗り換えしてみるといい。どうせ電波はつながらないままで、WiMAXの通信速度は遅いままだ。大事なのはプロバイダの比較や通信速度・対応エリアの比較なんかじゃない。そもそもWiMAXに不向きな場所で利用しているだけである。
WiMAXのルーター比較は不要~最新機種しか選択できない~
WiMAXのルーター比較ほど意味が無いものもないだろう。WiMAXのインターネット接続サービスが開始されて約10年、これまで数十種類のルーター端末が販売されてきた。もちろん全機種でスペックや機能を比較しようなどという人は皆無だと思うが、どの機種がおすすめなのか必死にWiMAXのルーターを比較するユーザーも中にはいる様子。
そのようなユーザーは少々頭でっかちになり過ぎてはいないだろうか?先にどのプロバイダでもいいから、契約・申し込みのページに進んで確認してもらいたい。ほとんどのプロバイダで選択可能なのは(新規契約の際に無料で提供されるのは)最新機種、もしくはその1つ前の機種の2機種程度だ。
WiMAXのルーター機種を網羅的に比較する必要などなく、最新の機種がどれかだけ知っていれば良いのだ。そして最新機種のルーターを選んでおけば間違いない。なぜなら一番スペックが良いのが最新機種だからだ。
稀に4~5機種のルーターを選択可能にしており、契約希望者を迷わせるWiMAXプロバイダもあるが、最新機種に加えて捌ききれずに余った古いルーター端末も選択可能にしているだけだ。古いルーターも捌ききれない、そんな不人気プロバイダはそもそも契約対象外だ!4種類も5種類もルーター機種を提供している時点で、そのプロバイダとはおさらばするのがおすすめだ。
料金・キャンペーンの比較は不要~大した金額差は発生しない~
一番問題なのが、この料金・キャンペーン比較だ。25社前後あるWiMAXプロバイダは、どのプロバイダも料金プランの内容やキャンペーン特典が違い、比較が非常に困難なのだ。おまけに、料金プランやキャッシュバックなどキャンペーン特典の金額を毎月のように更新するWiMAXプロバイダもある。せっかく必死に料金・キャンペーンを比較しても、翌月に変わってしまってはそれらが水泡に帰す可能性もあるのだ。そうなったら目も当てられないほどの時間の無駄だ。
そして例え必死に料金・キャンペーンを比較したとしても、3年契約の総額で3,000円程度の差しか無かったらどうだろう?1年あたり1,000円。1か月当たり100円未満の差だ。それを明らかにするために数時間の時間を使ってWiMAXの料金・キャンペーンを比較したとしたら、それは時間の無駄とは言わないのだろうか?
実際、多くのWiMAX比較サイトで「今月のランキング1位はこちら♪」などとやっているが、大して料金差が無いことに気づく。大体どの比較サイトでも1位から5位に入るようなプロバイダであれば、どこと契約しても大した料金差にはならないのだ!それくらい割り切った気持ちで、時間をかけ過ぎることなく料金比較を行うので十分なのである。
ただしWiMAXの料金・キャンペーンに関連して2つだけ知っておくべき事柄がある。
UQ WiMAXの料金は比較するまでもなく高い
WiMAXプロバイダの中でも本家とも呼ぶべき存在である、UQコミュニケーションズ社が運営するUQ WiMAX。よく知られたサービス名だけに、WiMAX=UQ WiMAXと考えて、UQ WiMAXで契約しようとする人も多いようだが止めた方がいい。25社前後から選択可能なWiMAXプロバイダサービスの中で、最も料金が高い部類に入るためだ。
携帯電話やスマホの世界で言えば、NTTドコモにあたるような存在がUQ WiMAX。本家サービスだけに料金も最も高いのだ。このことだけはWiMAXの料金・キャンペーン比較以前に知っておくとよいだろう。
キャッシュバックキャンペーンはリスクが大きすぎる
もう1つ伝えておきたいのが、WiMAXのキャッシュバックキャンペーンのリスク。一般的なWiMAXのキャッシュバックキャンペーンは
- キャンペーン特典の受け取りがWiMAXの利用開始から約1年後
- キャッシュバック振り込み用の銀行口座手続き等を、約1年後に行う必要あり
- 手続きには期限があり、万が一期限が過ぎるとキャッシュバック特典が消失する
- 受け取り手続き開始の連絡が、自分の普段使用するメールアドレスに来ない
といったさまざまな制約・注意事項がある。つまり、キャッシュバックキャンペーンそのものを忘れたり、受け取り手続きに瑕疵があるとその時点でキャッシュバック特典が消滅する。これは、数万円のキャッシュバックを受け取れない・失うリスクがあることを意味する。
先に述べた通りに、WiMAXプロバイダ間での料金差と言っても数千円~1万円程度の差だ。この差に注目して「やべぇ、俺。最安料金で契約したった♪」などと喜んでいる輩に限って、キャッシュバックの受け取りに失敗する。たった数千円の節約のために、終わってみれば数万円を損したということが起き得るのだ。
そんな馬鹿なことある訳ないだろ…と思う人がいれば、Twitterで「GMO キャッシュバック 受け取り」などと検索してみるといいだろう。受け取りに失敗した男たちの悲痛な叫びを目にすることができるはずだ。
問い合わせサポートの比較は不要~どこもレベルは変わらない~
通信速度やエリア、ルーター、料金・キャンペーンに差が大してないのだとしたら、一体何をもってWiMAXのプロバイダを決めれば良いのだろうか?人によっては「問い合わせサポートがしっかりしているところ」と考える場合もあるかも知れない。しかしながら、この問い合わせサポートもどこも似たり寄ったりだ。
よく考えてみて欲しい。我々にとって高い買い物だとは言え、月額3,000円~4,000円のサービスだ。ベンツを買ったり、高級マンションを買ったり、どこかのゴルフ場の会員になる訳ではない。つまり、そんなに大した問い合わせサポートは受けられない、サポートの質を期待する方が無駄だろう。
加えてどのプロバイダのコールセンタースタッフも、別にWiMAXの専門家ではない。強いて言えばコールセンター・問い合わせ対応の専門家だ。技術的な質問や専門的な問題の解決において、効果を発揮するとはとても思えないのだ。そんなコールセンターに問合せして時間を浪費するくらいなら、自分のリテラシーを高めることに時間を費やしたり、例えて言えばドラえもんに出てくる出木杉君みたいなITや機械に強そうな友達を作ることに時間を使った方が良いだろう。
支払い方法の比較は不要~クレジットカードは必須~
最後に、「クレジットカードでは支払いたくない」「クレジットカード以外で契約できるWiMAXのお得なプロバイダを教えて」という人もいるが、そんなものは無い。はっきり言って、クレジットカードが無い、もしくは使いたくないならWiMAXなんて契約しない方が良い。それくらい、クレジットカードかそれ以外で料金に差が生まれるのだ。
例えば、クレジットカードが無ければ
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といったことで、かなり料金面で不利になるのだ。そもそも25社前後あるWiMAXプロバイダのうちクレジットカード以外の料金支払い方法に対応しているのはわずか4社。選択肢がそれだけ狭くなるのである。
以上、このサイトではWiMAXの比較が時間の無駄である理由を解説していき、みなさんに時間の有効活用をおすすめするために運営している。